シクモト屋

妹のくせに、しっかり者のつもりか。いつもいつも、俺をイラつかせる。だから、こらしめてやろうと思った。お前が上から見てきたその視線を、俺の足元に沈めてやるつもりだった。乱れた呼吸、潤んだ瞳、震える指先。そんな目で俺を見るな。そんな声で俺を呼ぶ

乱れた呼吸、赤く染まった頬、制服のボタンは、外れている。突然、部屋に飛び込んできた妹は、見るからに様子がおかしかった。俺は言葉を失った。――まさか、俺が遊び作ったあの催●アプリを……？もうこんなにも濡れてやがる。クソ、よりによって何でお前が